トマムリゾートには修学旅行も沢山来る。
関東、関西、四国、九州、
沖縄からも来る。
主に5月から9月と冬のスキーシーズンに多い。
みんな飛行機に乗ってやってくる。
昔、修学旅行電車というのがあった。
修学旅行のための専用電車で出来たのは昭和34年。
東京と京都の間を走っていた。
「ひので」号と「きぼう」号といった。
まだその頃は特急でも電気機関車や蒸気機関車で走っていた時代。
車両は黄色と赤色のツートンカラーで座席はボックスシートで通路を挟んで2人用と3人用になっていた。
子供で体が小さいから3人席を作ったらしいけどヤッパリ窮屈だと思う。
そして片道は昼行、片道は夜行というダイヤだからビックリした。
小学生や中学生に固いボックスシートで一晩(だいたい9時間くらい)過ごさせるんだから当時の修学旅行は体力がいる。
第1次ベビーブームの頃なんかは修学旅行電車だけでは乗り切れないからあちこちから客車を集めて(中には戦前の客車)臨時列車を作り、パンクしていた東海道線の線路に無理やり列車を走らせ貨物列車並みのスピードで12時間くらいかけて京都まで行った。
この頃にモンスターペアレントがいたら、
「ウチの子は特急で行かせる」
「ウチの子だけ1等車に乗せろ」
とか言ったりするんだろう。
今では新幹線や寝台特急や飛行機で行くのが当たり前田のクラッカーになった。
海外へ行くのも珍しくなくなった。
トマムへは空港から観光バスでやってくる。大きな学校だとバス8台とかでくる。
そういう時はフロントから一人玄関前のロータリーでバスの誘導をする。
15分間隔で来るガレリア行とスポルト行のエリア内バスとトマム駅に行くJR接続バスも来るから無線機を持って誘導する。時には空港からスキーバスも来るからさながら航空管制官か国鉄の輸送司令になった気分(そんなタイシタもんじゃないか)
「修学旅行の生徒さん到着です。タワー前4台停まってますエリアバスは注意して入ってきてください」
「了解」
「駅行きは修学旅行バスが出るまで待機お願いします」
「駅行き了解」
「お疲れ様でした。トマムに到着です!忘れ物無いように降りてください」
「おぉさむかぁ!」
「雪や雪や」
「この雪サラサラや!」
「このホテルでか!」
あちこちの言葉で第一印象を言ってくれる
それにつけても最近の修学旅行の荷物は大きい。
伊藤の頃は手持ちの旅行バッグが普通だったけど(pumaとかadidasとか流行った)
今は殆どみんなガラガラ引きずるヤツで来る、
中には海外へ行くんですか?と言うくらい大きいので来る。
早く到着して夕食まで時間があると早速探検が始まる。
「あっこの売店覗いてみる?」
「あ、センセ、夕飯何時?」
「お前部屋何階?」
トマムに修学旅行に来て何をするか、
冬はスキーやスノーボード
春夏秋は缶振りアイスやジャム作り、ラフティングやカヌー、フィッシング、スポーツ体験などなど
冬は2泊から3泊、そのほかの時期は1泊から2泊していく。
食事はだいたいがニニヌプリのバイキング。時には自由にレストランを選んで行くこともある。
帰る日、
修学旅行担当のスタッフやインストラクターやロビースタッフが見送る。
「みんな忘れ物無いようにね」
「ありがとうございました」
「楽しかったよ」
「さよなら」
バスが出るときスタッフが手を振る。
生徒さんも先生も手を振ってくれる。
「ありがとう、また来てね」
修学旅行で行った所は何年かしてまた行ってみたくなったりする。
実際、何人かに会った。
「3年前に修学旅行で来たんですけど良いところだったのでまた来ました」
「ありがとうございます」
そんな話を聞くと嬉しい。
ある彼は6月に大阪からバイクでトマムに来た。
トマムには修学旅行が来る
『修学旅行に行ったあそこにまた行ってみたい』
トマムがそんな風に思われる所になりたい。
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