8月9日の雲海テラス 風と雲の境目
本日でなんと8日連続となる雲海発生を記録いたしました!
過去に8日連続を達成したのは2018年(7月)、2022年(6月)、2023年(9月)などのわずか数例のみ。観測データ上の歴代最長記録に並ぶ大快挙となります。
今朝の雲海予報は30%。「時間が経つにつれて晴れていく」という予報の通り、南海上に停滞する前線や気圧の谷の影響を受けるスタートとなりましたが、山頂では予報数値を遥かに上回る圧倒的な気象ドラマが待っていました。
早朝は、上空2000mを流れる「西風」と、地表付近を流れる湿った「東風」という、まったく異なる2つの空気の層が交差。釧路・十勝沖から東風に乗って運ばれた重厚な太平洋産雲海(移流霧)がトマムへとなだれ込み、さらに十勝平野と日高山脈の縁で急激に冷やされた滑昇霧が合流!雲量が爆発的に増幅し、上空の雨雲の残骸と眼下の雲海に包まれる世界が広がりました。
まさに私たちが立っていたのは、上下を雲に挟まれた「風と雲の境目」。
悪天候型雲海が持つ独特の立体感と大気の躍動を全身で体感できる、現場ならではのダイナミックなコンディションとなりました。
上空の曇り空が「日よけ」となり日差しによる雲の消散を防いでくれたおかげで、東側の山肌を流れ落ちる大迫力の「滝雲」も長時間にわたって出現。中盤には雲の隙間から太陽光が降り注ぎ、雲海の表面が神々しく輝く美しい瞬間も訪れました。
営業終盤にかけては、南東の方角だけがぽっかりと開き、その隙間から重厚な雲海を見渡せる奇跡的な展開に。ラストには眼下から上がってきた雲に包まれる「雲中」へと移行しましたが、東風1m/sという穏やかな風のおかげで150mほどのクリアな視界が保たれ、時折雲が切れては幻想的な雲海が顔を覗かせる、最後までドラマチックなフィナーレとなりました。
明日も雲海が発生すれば「9日連続」となり、いよいよ単独での観測史上新記録達成となります。
明日もまた最高の朝が迎えられることに期待して、ここで擱筆いたします。
雲海テラススタッフ 藤田




日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。



