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9月15日の雲海テラス

今朝の雲海テラスでは、トマム産雲海と日の出のコラボレーションを見ることができました。

今朝の雲海テラスは外気温12℃と、この時期にしては寒く、3:00頃は満天の星空が広がっていました。凛とした冷たい空気が張り詰めており、まだ夜の帳が上がりきらない3:30頃はトマムエリアの夜景が見えていました。

4:00頃から東の空が赤色に染まり始め、赤い太陽と青い空が混じり合う日の出前のマジックアワーは、美しい景観を彩る貴重な時間となりました。その頃から鵡川沿いに雲が発生しているのも確認できました。西側の占冠中央側には放射霧が多く発生しており、西風によってトマムエリアに雲を運んでくれるのを期待しながら、最初のお客様を迎えました。

5:10頃に日が昇り、辺りを赤く染めあげていきました。雲の量は日の出を迎えた時間から少しずつ増減を繰り返しており、最終的にはタワーの足元までで落ち着いていたようです。

トマム産雲海が発生する時は、天気が良く空気が綺麗になっていることが、特徴の一つとなります。夜半から朝方にかけてできるトマム産雲海は、空気中のチリや埃などを地表面に落として、トマムのような盆地地形に発生することが多いです。放射冷却という気象現象が深く関わっており、雲海テラスは清々しい朝になることが多いです。視界も非常に良くなり、今朝は遠く阿寒岳まで見ることができました。

マジックアワーという言葉がありますが、この言葉は夜明け前や日没後の、太陽が昇っていない空が明るい状態のことを言うそうです。写真愛好家たちが好んで使う言葉らしく、非常に綺麗な表現ですね。

日本語でも夜明け前の時間を指す言葉は多くあり、「夜明け」「黎明(れいめい)」「払暁(ふつぎょう)」「暁(あかつき)」「東雲(しののめ)」「曙(あけぼの)」「彼者誰(かわたれ)」など、美しい言葉がたくさんあります。この言葉たちはそれぞれ時間帯や天候の条件により、使う場所を選べます。同じマジックアワーという表現でも、日本語はより繊細で多彩な表現をすることがあり、日本語の美しさに目が惹かれます。とても日本らしい表現方法ですね。

心地よい朝を迎えられたことと、雲海の発生に感謝しつつ、また明日以降の雲海の発生に期待しながら、ここに筆を置きます。

雲海テラススタッフ 藤田

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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。

 

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