9月22日の雲海テラス
今朝の雲海テラスでは雲海の発生はありませんでしたが、西側のクラウドナインエリアには少量の雲があり、雲河のように見えていました。
ゴンドラを運転を開始する時間の3:00頃、雲海テラスは星空に包まれていて、今朝は快晴になるだろうと思われました。4:30頃から東の空が赤く染まり始め、東大雪の稜線が見えてきました。その頃西側では鵡川沿いに少量の雲の発生が確認されました。5:15頃に太陽が昇り始め、トマムエリアを赤く染め上げて行きました。山々も黄葉が始まり、そこに陽の光があたると山が輝いているようで、素晴らしい景観となりました。
5:30を過ぎると北から雲が流れ込み、快晴だった上空を覆いはじめました。6:00を過ぎると流れ込んできた雲が陽の光を遮り、雲の切れ間から太陽光がトマムエリアに差し込み「天使の梯子」を見ることができました。7:00頃には鵡川沿いでできた放射霧がトマムエリアに流れ込んできて、タワーの裾野まで迫りましたが、5分ほどで雲は消散していきました。その後は外気温も4℃から10℃まで上がり、暖かい光が雲海テラスを包んでおり、外のデッキで雲海コーヒーを楽しんでいるお客様が多かったように思います。
前述しました「天使の梯子」についてご説明いたします。
「天使の梯子」とは、雲の隙間から光が放射状に降り注いで見える気象現象の通称であり、正式名称は「薄明光線(はくめいこうせん)」と言います。この現象は、太陽光が雲の端や切れ間から漏れ出し、大気中の微粒子によって光の筋がはっきりと見えることで発生します。早朝や夕方に太陽の角度が低くなる時に見やすく、神秘的な美しさから「光芒」や「レンブラント光線」、「ヤコブの梯子」とも呼ばれます。
「光芒」は光の筋そのものを指し、「レンブラント光線」は画家レンブラントの作品に描かれるような、力強い光の表現からそのように呼ばれ、「ヤコブの梯子」は聖書のヤコブが天と地の間の梯子を見たというエピソードからそう呼ばれるようになったそうです。この光景を見ることができた人には幸運が訪れるとも言われており、幸運の前触れにも繋がるようです。
皆様に幸運が訪れますよう願うと共に、明日以降の雲海発生に期待して、ここに筆を置きます。
雲海テラススタッフ 藤田
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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。
毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。