9月24日の雲海テラス
今朝の雲海テラスでは、静かで幽玄なトマム産雲海を、いつもより長い時間見ることができました。
私たちスタッフが出勤する3:00頃、山頂は満天の星空に包まれており、外気温が7℃で、今朝は良い朝が来ることが予感できました。山麓の気温は3℃で、山頂と山麓の気温が逆転しており、放射冷却が進んでいることがわかりました。山頂からはトマムエリアと十勝平野の灯りが見えており、雲海の発生は無いようでした。
4:00頃から徐々に東の空が明るくなり始め、鵡川沿いに放射霧が発生しているのを確認できました。雲海テラスから見る放射霧は、川のように東西に伸びており、「雲河」が発生となりました。
4:30頃から風向が西風から南西の風へ変わり、鵡川沿いに発生していた雲が徐々にトマムエリアに集まってきました。5:30にはタワーの裾野まで雲が広がり、「雲河」は「トマム産雲海」へと形を変えました。
7:00を過ぎると外気温も12℃まで上昇し、増え続けていた雲も少しずつ消散していきました。7:30には雲は完全に消散し、暖かい陽射しがトマムエリアに降り注いでいました。
今朝のトマム産雲海は「日が昇ってきてから雲が増える」という、この時期特有の雲海の発生でした。3:00頃は山麓と山頂の気温が逆転していたので、放射冷却が起きているのを確認できていました。日が昇ると暖かくなるので、トマムエリアの地表面で暖かい空気と冷たい空気がぶつかり、地表面付近の雲が増えたことが考えられます。この時期の日の出時刻は5:15頃で、今日はその時間付近に雲が増えていきました。
夏の気温が高い時は、夜の気温が低い時間に放射霧ができることが多く、日が昇るとすぐに消えてしまうのですが、今朝は気温も低く、比較的長い時間トマム産雲海を見ることができました。
また明日以降の雲海の発生に期待して、ここに筆を置きます。
雲海テラススタッフ 藤田
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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。
毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。