8月15日の雲海テラス 幻の雲海とドライアウト
今朝の雲海テラスは気温16℃、お盆期間ということもあり約1,600名ものたくさんのお客様にお越しいただきました。雲海予報も60%と発生への期待が高まるコンディションだっただけに、皆様に広がりのある雲海をお届けできなかったことは大変残念な思いでいっぱいです。早朝からテラス周辺はすっぽりと濃い雲に包まれ、雲の向こうにぼんやりと浮かぶ太陽の輪郭を見つけながら、皆様が一斉に空を見上げる静かな熱気に満ちたスタートとなりました。
今朝「雲中」の時間が長く続いた背景には、非常に興味深い2つの風のメカニズムが働いていました。下層に吹く東風が十勝平野の雨によるたっぷりの水分を含んだ空気を運び、日高山脈を駆け上がることで次々と新しい雲を生み出していたことに加え、上空2,000mを流れる南風が巨大な日傘のように雲の屋根を作り、太陽の熱を遮ってしまったのです。そのため、本来であれば太陽熱で雲が蒸発する「ドライアウト」という現象が起きるはずのところ、雲を生み出す力と熱を遮る力が上回り、なかなか視界が開けない歯痒い時間が続くこととなりました。
しかし、テラスが雲に包まれているその裏側で、標高の高いトマム山山頂エリアは見事なまでに雲の上へと突き抜けていました。本日掲載している3枚のお写真は、実際に山頂へ足を運ばれたお客様からご提供いただいたものです。眼下に広がる圧倒的な太平洋産雲海、そして太陽の光と雲が織りなす神秘的なブロッケン現象(白い虹)が見事に写し出されております。大変貴重な瞬間をご共有くださり、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
そして営業終了が迫る7:45頃、ついに劇的な変化が訪れました。太陽の熱が届き始めて気温が上がり出した証拠に、それまで静かだった森から一斉に蝉の鳴き声が響き渡り、その直後にメインデッキからも眼下に広がる雲海がその姿を現しました。
ただ、今回はほんの一瞬の雲海発生でしたので、本日は「雲海発生」とはいたしません。60%という予報を信じて楽しみにお待ちいただいた皆様に、一面の絶景をお見せできなかった悔しさは残りますが、それでも自然の気まぐれに翻弄されながらも最後の最後に感動的なドラマを見せてくれた今朝のトマム。雲中でお待ちいただいた皆様、そして素晴らしい景色を届けてくださったお客様、本日は誠にありがとうございました。
明日以降の雲海発生に期待して、ここで擱筆いたします。
雲海テラススタッフ 藤田





日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。



