9月22日の雲海テラス 十勝産雲海?
本日9月22日は、見渡す限りの視界を純白の雲が覆い尽くす、大迫力の全面雲海となりました。秋晴れの抜けるような青空と、朝陽を浴びて黄金色から純白へと表情を変える雲海のコントラストは、まさに息をのむ美しさでした。
実は今朝の雲海、いつもトマムの谷底で静かに発生する平坦な雲海とは少し様子が違いました。雲の表面がモコモコと波打ち、まるで生き物のように躍動していたのにお気づきでしょうか。これは、初夏や秋口の季節の過渡期に年に数回だけ姿を現す、非常にレアな「十勝産雲海」と呼ばれる現象です。本日は、この奇跡的な絶景が生み出された背景を少しだけ解説いたします。
昨日の日中、東大雪の山々ではたっぷりと水分が蓄えられ、夜の冷え込みでモコモコとした蒸気霧が発生しました。同時に、十勝平野全域には濃霧注意報が発令されるほどの広大な放射霧が発生し、これらが合体することで十勝側に巨大な雲の海が誕生しました。その巨大な雲の塊は、標高2,000m付近に吹く力強い北東風に乗って押し出され、高い山脈の中で標高が低くなっている狩勝峠の鞍部を抜け道として、トマム盆地へ怒涛の滝雲となって流れ込んできたのです。幾重もの山を越える際の気流の波打ちと、上空の星空による雲頂の冷え込みが、今朝の立体的で躍動感のある雲の形を作り出しました。
上空の風が雲を運ぶ一方で、トマムの地表付近の風は極めて穏やかでした。この無風の谷が器となり、流れ込んできた雲を綺麗に受け止めてくれました。さらに、今日の山頂は15℃程度までしか気温が上がらない予報だったため、雲が消滅するスピードが遅く、営業終了間際まで長く絶景をお楽しみいただける最高の条件が揃いました。
営業終盤には、山肌を滑り上がる雲が一瞬テラスを包み込んで通り過ぎる、まるで雲飛沫を浴びているかのような幻想的な光景も見られました。雲に包まれた瞬間のひんやりとした空気感と、直射日光が差し込む瞬間の暖かさのコントラストは、まさに雲の上に身を置く雲海テラスだからこそ味わえる贅沢な体験と言えます。
季節は少しずつ秋を深めています。冷たく澄んだ空気が、雲海の美しさをより一層引き立てるこれからの季節。ぜひ、暖かい服装で大自然の奇跡に会いに来てください。
明日以降の雲海発生に期待して、ここで擱筆させていただきます。
雲海テラススタッフ 藤田






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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。



