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10月10日の雲海テラス 観天望気の難しさ

今朝の雲海テラスは、秋特有の目まぐるしい気象の変化と、空の表情や風の動きから天気を読み解く「観天望気(かんてんぼうき)」の難しさを改めて実感する一朝となりました。

早朝の段階で山麓が約12℃、山頂が約10℃と、雲海発生の鍵となる「気温逆転層」が形成されにくいコンディションでした。日の出前には占冠方面の谷筋に美しい雲河が確認されたものの、雲の蓋となる逆転層がないため谷底に定着せず、風に乗って山頂付近へと一気に吹き上がっていきました。

6:00にかけて気温が9℃まで低下し、西風に押し込まれて雲の位置がぐっと下がる場面がありました。テラス周辺(標高1,080m)では雲の中に包まれたままでしたが、わずか150mほど標高の高いトマム山山頂(標高1,239m)へと登られたお客様からは、雲の上に抜けられたというお声が届きました。ほんのわずかな標高差や風の力加減によって景観が一変する、山の気象を読む難しさと奥深さを突きつけられた瞬間でした。

日の光が差し込んでからは、太陽の熱で霧がすーっと解けていく時間へと移り変わっていきました。気温の上昇とともに上空からの光を受け、周囲を包む霧が柔らかい黄金色に輝く幻想的な表情を見せました。青空が覗いたかと思えば再び濃い霧に包まれるなど、目まぐるしく変化する空の動きは、大気が生きていることを物語っていました。

本日10月10日は、英語の「ten(10)」と空を意味する「天」の語呂合わせから制定された「空を見る日」です。今朝の雲海テラスは、まさにその名にふさわしい時間が流れていました。本日の雲海ガイドを務めた2名のベテランスタッフが空の様子を観察しながら解説を重ねる傍らで、テラスにお越しいただいた多くのお客様もまた、じっと頭上を見上げ、黄金色に揺らめく雲の動きや一瞬覗く青空を深く見つめ続けていらっしゃいました。

刻一刻と二転三転する秋の空は熟練のスタッフにとっても先を読むのが難しく、自然の気まぐれに翻弄される朝となりましたが、スタッフもお客様も一緒になって空を見上げ、大気のドラマに一喜一憂する時間は、何とも味わい深いひとときとなりました。

一面に広がる大雲海はお預けとなりましたが、全員で深く空を見つめ、その瞬間にしか出会えない美しい光景を肌で感じていただけたのであれば幸いです。

明日以降の雲海発生に期待して、ここで擱筆させていただきます。

雲海テラススタッフ 藤田

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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。

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