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9月7日の雲海テラス 風のシアー

今朝の雲海テラスは外気温8℃から9℃と冷え込みが進む中、大気の立体的な動きが主役となる朝を迎えました。ステータスは終始「雲中」での運用となりましたが、その背景には気象学的に非常に興味深い「風のシアー」の存在がありました。

風のシアーとは、高度によって風向や風速が異なることで、風の境目に剪断(せんだん)力が働く現象を指します。今朝は地表付近で太平洋からの湿った空気を運ぶ東風が3m/sで吹いていたのに対し、標高2000m付近の上空では7m/sの南風が吹いていました。この風向と風速のズレによって大気の垂直方向への撹拌が発生。十勝平野側から流れてきた下層の湿った雲が上方へと大きく巻き上げられ、ちょうどテラスの標高(1,088m)を覆い尽くす形となりました。

気温上昇が緩やかで太陽光によるドライアウトが進まず、テラス周辺は長い時間深い霧に包まれましたが、風が激しく交錯するシアーコンディションだからこそ、雲の隙間が生まれる一瞬がありました。6時55分頃、ほんの10秒間ほど視界が一瞬ひらけ、対岸の山肌とダイナミックに流れ込む雲海の姿が目の前に現れました。

風の音や雲のゆらめき、光のかすかな変化に耳目を澄ませる「観天望気」に長けたお客様であれば、この奇跡のような瞬間に巡り合えたのかもしれません。しかしながら、ほんの10秒という極めて短い時間で、ごく一握りのお客様しか確認できなかった幻のような景観であったため、本日の公式判定としては「雲海発生」とはせず「雲中」として締めくくることといたしました。

一面の雲海を見下ろす景色とはまた異なる、雲を生み出し押し上げる大気のエネルギーを全身で体感する朝となりました。明日以降の雲海発生に期待して、ここで擱筆いたします。

雲海テラススタッフ 藤田

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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。

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