9月1日の雲海テラス 雲海と雲中の狭間
9月に入り、トマムにも本格的な秋の足音が近づいてきました。秋の訪れを告げる初日の本日は、大気のエネルギーを全身で感じる、非常にダイナミックな空模様での幕開けとなりました。
今朝の景色の主役は風でした。上空には鰯雲(巻積雲)が広がり、太陽熱による雲の消散が穏やかな中、上空の西風と下層の東風が標高1,000m付近で激しくぶつかり合いました。この風の境界が大きく波打ち、まるで巨大な白波が山肌を乗り越えてテラスへ押し寄せる「雲の津波」のような圧巻の光景が広がりました。山麓から見上げると、ゴンドラが中腹で分厚い雲の層へ吸い込まれていく様子がはっきりと確認でき、山頂で待ち受ける非日常への期待感を高めてくれました。
終日を通して視界100mほどの雲中の時間が長く続いたものの、波がサッと引く一瞬のタイミングで上空が抜け、眼下には美しい太平洋産雲海が姿を現しました。雲の隙間から一瞬の光が差し込む光景は、まさに自然が魅せる奇跡の瞬間です。特に標高の高いクラウドナイン上部エリアから山頂にかけての登山道では、雲海が比較的安定して見えており、今朝の特等席となっていました。
そして本日から、秋の澄んだ空気と絶景を心ゆくまで味わう新イベント「秋の雲海テラス探索」がスタートしました。空気が澄み渡るこの季節は、夜明け前のグラデーションが最も美しく見えるタイミングです。ゴンドラへの優先乗車を利用することで、瑠璃色から茜色へと染まる空を誰よりも早くお楽しみいただけます。
また、山頂での特別な朝を彩るのが「96.4℃の雲海ブレンドコーヒー」です。標高1,088mにあるトマム山頂は気圧の影響で沸点が約96.4℃に下がりますが、実はこの温度こそがコーヒーの苦味を抑え、豆の甘みを最大限に引き出す理想的な条件となります。「宮の森アルケミストコーヒー」と共同開発した特製豆をご自身で挽き、焼き菓子とともに味わう時間はまさに至福のひとときです。専用の探索MAPを片手に秋風を感じながらテラスを巡れば、今朝のような最高のビュースポットを自分だけの特等席として見つけ出す楽しみも広がります。
気温12℃、緩やかな東風が吹く中で最終的にはすっぽりと雲に包まれる1日となりましたが、風の力学が創り出す大自然のダイナミックなショーと、温かいコーヒーの香りに包まれた素晴らしい秋の幕開けとなりました。
明日以降の雲海発生に期待して、ここで擱筆いたします。
雲海テラススタッフ 藤田



日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。



