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9月14日の雲海テラス 観天望気

今朝の山頂は外気温12℃から16℃へと推移し、湿度99%の高い状態を保ったまま経過しました。早朝4:30からの20分ほどの間、奇跡的に雲が切れて力強い「悪天候型雲海」が顔を覗かせたものの、その後は山頂を包み込む濃密な「雲中」へと移り変わっていきました。足元から雲海を引き込もうとする「東風」と、標高2,000mの上空から雲を巻き上げる強硬な「南西風」の激しいせめぎ合い。上空はびっしりと雨雲に覆われていたため、日射によるドライアウト(雲の乾燥散失)は起きず、湿気がそのまま保たれて厚い雲が停滞し続ける空模様となりました。

今日は全体を通してもほんの一部分の雲海しか見ることができず、もどかしい思いをされたお客様も多くいらっしゃったのではないかと推察しております。

しかし、ひとくちに「雲中」と言っても、実はその質感や濃淡、漂う風にはさまざまな表情が存在します。風の動きや密度の変化を丁寧に観察し、目には見えにくい「雲の立体的な構造」を理解することで、これから空がどう動いていくのかという先の展開が見えてきます。こうした「観天望気(かんてんぼうき:雲の形や風の流れといった自然の兆候から、空の模様や変化を読み解くこと)」こそ、私たち雲海ガイドの腕の見せ所です。

今朝、観天望気に長けたガイドの説明に耳を傾けてくださったお客様は、霧の僅かな隙間を見極め、その奥に眠る悪天候型雲海の力強い息吹を感じ取っていただけたのではないでしょうか。単に目の前の景色を実況するだけでなく、その奥で繰り広げられる大気の構造やダイナミズムを紐解いてお届けすることこそ、ガイドとしての真骨頂であり最高の醍醐味です。

気まぐれな空が魅せた今朝だけの密やかな物語。肌寒いなか、温かいお飲み物を手に空の移ろいを見守っていただいた皆様、本当にありがとうございました。

明日以降の雲海発生に期待して、ここで擱筆させていただきます。

雲海テラススタッフ 藤田

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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。

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