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10月2日の雲海テラス 黄葉と過冷却

東の空が鮮やかに染まる日の出前。今朝の雲海テラスは強い西風の影響で雲海こそ発生しませんでしたが、風が湿気を吹き払い、アクリル板を磨き上げたかのような圧倒的な透明度に包まれました。

東の地平線には、なんと100km以上も離れた「阿寒岳」のシルエット。年間を通しても数えるほどしかない奇跡的な大遠望です。

そんな中、足元では自然による「過冷却」のイタズラも起きていました。 計測した外気温は2℃とプラスの温度ですが、澄み切った空へ熱が逃げる「放射冷却」によって、木製デッキの表面温度は0℃以下の氷点下に冷え切っていました。本来なら0℃で凍るはずの水滴が、静かに冷やされたことでマイナス温度のまま液体の状態で留まる——これこそが「過冷却」の現象です。そこへお客様が足を踏み入れた瞬間のわずかな振動や圧力が物理的な刺激となり、液体だった水滴が一瞬で連鎖的に氷へと姿を変えていきました。この一連の科学的メカニズムをお伝えすると、お客様からも「だから踏んだ瞬間に滑りやすくなったんだ!」と驚きの声が。足元への注意喚起が、今日だけの知的なライブ体験へと変わった瞬間です。

やがて太陽が昇ると、東の空はまばゆい黄金色へ。 朝日に照らされた山肌を彩る黄葉は、実は「木々の葉のありのままの素顔」でもあります。秋の冷え込みとともに光合成を担う緑色の「クロロフィル」が分解されて消えていくことで、夏の間ずっと隠されていた黄色の色素「カロテノイド」が表舞台へ。夏の緑を脱ぎ捨てて見せてくれた飾らない素顔だからこそ、太陽の光を浴びてこれほどまでに黄金色に輝きます。風に揺れるサラサラという木の葉の音とともに、秋本番の豊かな深まりを感じる瞬間でした。

「雲海が出ない朝」だからこそ出会えた、知性と五感を揺さぶる特別な時間。今日テラスで声をかけてくださったブログ読者の方をはじめ、この景色をともに見渡した皆様に感謝を込めて。

明日以降の雲海発生に期待して、ここで擱筆させていただきます。

雲海テラススタッフ 藤田

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日々表情を変えるトマム山からの景色やCloud9の散策など、朝の特別な時間をぜひ雲海テラスでお過ごしください。

毎日15:00までに、翌朝の「雲海予報」を発表いたします。

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