柔らかくほぐした蟹の身と、甘みの強い蟹みそを甲羅に盛り付けました。海産物との相性が良いフィノッキオのピュレは料理全体を上品な香りで引き立てます。軽やかな昆布の泡が食材を包み込み、食べた瞬間に蟹の旨味とフィノッキオの爽やかな香りが口の中で広がります。

たっぷりの雲丹と、香ばしく焼きあげたナスを合わせた冷製パスタです。焼きナスにはニンニクの香りや、アサリの旨みをしみ込ませています。さらに、トマトのジュレを添えているため、夏らしい爽やかな味わいが口の中で広がります。

ピッツォッケリはイタリアのロンバルディア州を代表する、そば粉を使った平たいパスタです。それにじゃがいもや、イタリアの定番食材で別名「黑キャベツ」と呼ばれるカーボロネロを合わせました。目の前でチーズをふんだんに削り、鹿肉のみを使ったモルタデッラを熱々のバターソースと絡め、パスタにかけて提供します。

コースのメインは、柔らかく臭みのない仔羊肉をローストし、藁で包み焼きにした一品です。包み焼きにすることで、仔羊肉の旨味が引き立ち、包みを開けると、仔羊肉と藁の芳ばしい香りやローズマリーの爽やかな香りが広がります。付け合わせには、雪室で熟成させ、強い甘みが特徴のじゃがいもを一緒に焼き上げて提供。

お口直しは、トマム牛乳を使用したジェラートです。夏のトマム牛乳の強い甘みとさっぱりとした後味を生かしたジェラートと一緒に、イチゴのソースやオレンジピール、アマレットやチョコリキュールなどを用意します。

夏に旬をむかえる赤肉メロンに3種類のメレンゲを合わせたデザートです。サクッと軽い食感の焼きメレンゲと、メレンゲを混ぜた生クリームとアイスの軽やかな甘さが、メロンの味わいを際立たせます。また、芳醇な甘い香りのデザートワインを染み込ませたスポンジが、完熟した赤肉メロンの華やかさをより引き立てます。

はじまりの小前菜に合わせる乾杯の一杯は、ロンバルディア州ディチャセッテウノの「フランチャコルタ・サテン2018」です。白葡萄本来の甘みを活かした果実味と繊細な泡が、それぞれの魚介の味わいを引き立てます。

器いっぱいのバジルに熱々のオリーブオイルをかけ、脂の乗った白身魚を魚介のスープと共に楽しむ料理には、⻩茶、ベルガモット、エストラゴンを使用したドリンクを合わせます。口に含むと、エストラゴンの爽やかな風味がバジルの香りを引き立てます。また、⻩茶の繊細なミネラル感は、魚介の旨味を引き立て、ベルガモットの柑橘の風味が濃厚な脂を流すことで、次の一口が進む一杯に仕上げました。

ミックスペアリングは、アルコールもノンアルコールもどちらも楽しめるペアリングコースです。スタッフが料理に対しておすすめのドリンクを選定。料理に合わせたペアリングを楽しみたいけれど、アルコールの量が気になる方や、いつもはワインペアリングを頼むけど少し違った体験をしたい方などにおすすめです。