Farm Area ファームエリア

「牛歩」なんていいますが、牛も鹿みたいに掛ける様に走ります。
本気だしたら普通の人間なんて相手にならないく...

「牛歩」なんていいますが、牛も鹿みたいに掛ける様に走ります。
本気だしたら普通の人間なんて相手にならないくらい俊足です。
ただし、日常的に走るのは仔牛や若い牛が多いです。
お母さん牛達は、よっぽどのことがなければ走りません。この辺りは人間と同じですね。
走る姿を目にすると、牛のイメージがちょっと変わると思います。
何か突然駆け出す牛に、それを追いかける牛が現れて、遊びがはじまるのを見かけるとほっこりします。
仔牛のそれは目的なんてないので、突然何事もなかった様に終わるのも、見ていてかわいいんです。

撫でられるのが大好きな子。
触れられるのは嫌いな子。
こちらに気づいたらすぐに近づいてくる子...

撫でられるのが大好きな子。
触れられるのは嫌いな子。
こちらに気づいたらすぐに近づいてくる子。
後ろの方で眺めているだけの子。
牛の性格やし好は様々ですが、みんな一郷さんの事は大好きな様です。
ラビも撫でられてうっとりしています。

世の中にはネーミングセンスが抜群に良い人が確実にいます。
お母さんの「ラビ」と娘の「シェリ...

世の中にはネーミングセンスが抜群に良い人が確実にいます。
お母さんの「ラビ」と娘の「シェリ」の2ショットです。
シェリの名前は、先日搾乳のお手伝いに来てくれたホテルスタッフ3名にお願いして命名してもらいました。
"フランス語(chéri )愛しいといった意味があり、お母さんのラビ(la vie)フランス語で人生と意味があるためそのつながりで考えました"
なんて素敵な理由でしょう。即採用です。
ちなみにお母さんのラビは、フランス語とはまったく関係なく、この写真の反対側に白い模様がうさぎに見えた、という理由から命名されたのでしたww
それはそれでいいんです。みんな愛情を持って接してくれれば。

その名は"ほんのりSWEET TOMAMU Night Milk"
キャッチコピーは「夜の...

その名は"ほんのりSWEET TOMAMU Night Milk"
キャッチコピーは「夜のミルクの魔法」です。
夜に搾ったミルクは、朝搾ったミルクより「トリプトファン」というアミノ酸が多く含まれる、という研究結果があります。
そのトリプトファンは体内で「セロトニン」や「メラトニン」というホルモンに分解されます。
その「メラトニン」がちょっとした魔法なんです。
私は3人の子供の親をやっておりますが、寝かしつけがうまいのは圧倒的に妻でした。
妻はこんな魔法を使っていたのか、とこの製品を開発する中で知りました。
そんな、子を思う母の愛がたっぷり詰まった、夜搾りの牛乳だけを使ったほんのり甘い乳飲料を作りました。
星野リゾート トマム内ザ タワーショップとリゾナーレショップで販売しております。
見かけたらぜひ試していただきたいです。ザ タワーショップに展示されている商品ポップも自信作です。

今日は「世界牛乳の日」。
そして本年度の「モーモー学校」もはじまります。
今...

今日は「世界牛乳の日」。
そして本年度の「モーモー学校」もはじまります。
今年も宜しくお願い致します!

誰が名付けたのかこのブログの名前は「A Farmer's Diary」。
なんか、そう言われると一人称のフ...

誰が名付けたのかこのブログの名前は「A Farmer's Diary」。
なんか、そう言われると一人称のファーマーとして綴り続けねば、と思い込み数年間一人で更新し続けてきました。
先日の記事でも紹介した一郷さんに5/10に生まれた仔牛の命名をお願いした所、ぜひこのDiaryを書いてみたい、との申し出。
私自身少し肩の荷が下りる様にも感じ、嬉しい提案でした。
以下、一郷さんが書きてくれました。
人柄がにじみ出た良い文面だな、と心が温かくなりました。
===
5月10日お昼頃、トマムにあたらしい命が誕生しました。
命名をお預かりした私は、群馬からトマムへ来て2回目のグリーンシーズン。
星野リゾート2年生ですが、この春からファーム星野へ配属が決まり、たくさんの初めての経験を日々愉しんでいるところです。
さらに子牛の名前を決めるなんて初めての経験。
はて、なんと呼びたいのか。呼ばれてほしいのか。。。
身体の特徴なのか。顔?声?はたまたその日の天気??
いやいや、、、そんなことじゃないなぁ。。。
きっとこの子が私たちに与えてくれるのは、たくさんの人を笑顔にしてくれるような体験。
広い大地で育ったとても美味しい牛乳、それをもとに生まれるチーズなどの食を通した体験。
私たちの「琴線にふれる体験」を、この子はプレゼントしに来てくれたのだと思います。
琴線にふれる
琴・こと・コト
そんな願いを込めて『コト』
もう少し落ち着いたら、お披露目できそうです。
みなさんに呼んでもらえる日が、素敵な日になりますように。
一郷(いちごう)

#母の日
この場を借りて、いつもありがとうございます。
実の母も、牛のお母さ...

#母の日
この場を借りて、いつもありがとうございます。
実の母も、牛のお母さん達にも感謝を込めて。

本日「まきば開き」を行いました。
長い冬の間牛舎で過ごしていた牛達が、今日から牧草が茂った...

本日「まきば開き」を行いました。
長い冬の間牛舎で過ごしていた牛達が、今日から牧草が茂ったファームエリア内を縦横無尽に放牧で動き回ります。
そんな、春の到来を人と牛とで喜ぼうと今年からはじめたイベントです。
開始時間の10:00にメイン会場になるGAOアウトドアセンター前まで牛達が上ってきました。
多くのお客様に見守られながら、牛達は新たな住処を確認していおります。
星野リゾート トマム公式instagram でも催しの様子を紹介しております。
是非、「いいね!」宜しくお願い致します。
https://www.instagram.com/reel/C60vTj3RsG7/?igsh=MTRjN2Q0OGhjdWEyYQ==

#ミライニハナサク はじめました。
毎年恒例になっている「花咲くトマム」で今年から、お客様も楽しめる花植え...

#ミライニハナサク はじめました。
毎年恒例になっている「花咲くトマム」で今年から、お客様も楽しめる花植え体験を実施しています。
昨年6/27のこのDiaryで紹介した一枚の写真がきっかけで生まれた企画です。
サブタイトルは「お花の引っ越し。お手伝い募集中」。
写真は、今年の「花咲くトマム」プロジェクトリーダーで、#ミライニハナサク の準備に余念が無い、一郷剛志さん。
4/26にオープンし、早速多くの方にご参加いただきました。
お花の引っ越しの様子など星野リゾート トマム公式instagramのストーリーズでも紹介しております。
https://www.instagram.com/hoshinoresorts.tomamu?igsh=aWF6NmU4bXMyc2E4
そちらもぜひ、ご覧ください。

この仕事をしていて生物の真理とか、普遍性っぽいものに気づく事があります。
"真理"とか"普...

この仕事をしていて生物の真理とか、普遍性っぽいものに気づく事があります。
"真理"とか"普遍性"、と言うと難しそうに聞こえますが要するに、
「人も牛も、生き物はみんな同じなんだな」
って感じる事です。
この気づきはちょっと嬉しかったりします。
例えば「理由も無く突然走り出すのはだいたい子供である」という事。
校庭や公園で走っている子供たちはよく見かけますが、日常生活の中で疾走する大人はあまりお目に掛かれません。
牛も同じで仔牛や若牛は急に前触れなく走り出す事が多々ありますが、大人の牛はあまり走りません。
そんな大人の牛達も、雪が溶け牛舎の前の小さなパドックから解放されると、一斉に駆け出します。
大人牛たちもはしゃぐ、なんともほほえましい光景です。
大人もつい駆け出したくなる、心躍る春がいよいとやって来ました。
牧草が生えそろい放牧に出かける時期はまだちょっと先ですが、牛たちは日向ぼっこと土の匂いを楽しみます。

トマムのこの頃の気温はマチマチ。
暖かく雪解けがどんどん進む日もあれば、突然なごり雪が降ったり、春と冬を行...

トマムのこの頃の気温はマチマチ。
暖かく雪解けがどんどん進む日もあれば、突然なごり雪が降ったり、春と冬を行ったり来たりする印象です。
でも、日の長さは春が進むにつれて少しずつですが確実に伸びていきます。
例外がない、っていう所がいいです。大好きな季節の足音を感じます。
写真は夕方の搾乳前の一コマ。
少し前まで夕方の搾乳は真っ暗な中でしたが、今は夕暮れがきれいでです。
雪が溶け、草花が芽吹き、放牧に出れる様になるまであと少し。
みんな心待ちにしている季節はもう目の前です。

100Kgの牛乳から採れるチーズは約10kgほど。残りの90%は"ホエイ"という副産物の液体になります。
...

100Kgの牛乳から採れるチーズは約10kgほど。残りの90%は"ホエイ"という副産物の液体になります。
このホエイには良質なたんぱく質(ホエイプロテイン!)が含まれているのですが、その加工コストや輸送コストの高さから、国内で産出されるホエイの多くは廃棄されています。
流通しない=ここでしか手に入らない=旅の目的になりえる。
と考えるのがファーム星野流です。
ホエイはお肌に直接使っても美肌効果があるそうです。
昨年4月からファーム星野で主にチーズ作りを担当してくれている白井華奈さんが「ホエイを使った石鹸作り体験」を企画し提案してくれました。
実際、この3/30-31に開催された「トマフェス」でホエイ石鹸作り体験ブースを出展し大好評でした。
写真で接客しているのは、今冬期ホテルの宴会部門からファーム星野に短期異動で大活躍してくれた森本梨愛さん。
他にも「ホエイを無駄なく使いたい」という思いに賛同してくれるスタッフから新しいドリンクメニューを作ったよ
と試作品を私のもとに届けてくれたり(美味しい!!4月末からのGreenシーズンから提供できるよう準備中)、若手の料飲スタッフがホエイを使ったフードメニューの構想を聞かせてくれたり。
仕事をしていてこういうのが一番うれしい、と思える様になりました。歳ですかね。
"This is my farm" から "This is our Farm"へ。
ゴルフ場だった土地を牛が草を食む豊かな生産地に戻そう、と第一歩を踏み出して8回目の春を迎えます。
どんなメニューやサービスが"ファーム星野"という取り組みの中から生まれるのだろうか。
一番楽しみにしているのは、他でも無い私自身だと思います。